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2022年07月24日

◆エンドミックを迎えている   

ヒット商品応援団日記No807毎週更新) 2022.7,24



第7波の感染が急速に拡大している。全国では1日20万人を超え、東京でも3日連続して3万人を超えた。今回のオクロン株は感染力が強く子どもを中心に拡大し、家族から次々と20代。30代と言った若い世代へと感染する事例が増えている。そして次第に働き盛りである保育士など社会インフラにも大きな影響が出てきた。発熱外来など臨床現場では受診どころは検査すらできない状態となった。検査を受けられない検査難民が出る始末で、3年目を向けても何回同じことを繰り返すのかという声が上がっている。但し、ワクチン接種効果及び医療経験から重傷者極めて少なくなっている。そして、また2類から5類への変更論議がまたして繰り返される。
ところで最近注目されているキーワードの一つがエンデミック【endemic】で医療・公衆衛生で、ある感染症が、一定の地域に一定の罹患率で、または一定の季節に繰り返し発生することを指す言葉で、つまり季節性インフルエンザへと「移行期」にあたるものとして説明されている。勿論、一部の専門家によるせつで、政府の公式コメントではない。ただ、症状は軽症・無症状が多く、重症化する感染者は少ないこと。また、入院病床に余裕があること、こうした背景から感染抑止の対策はほとんどなされてはいない。但し、こうしたコロナ戦略を生活者にわかりやすく理解をしてもらうには軽症・中等症向けの経口治療薬が必要で、塩野義のコロナ経口薬「ゾコーバ」は緊急承認ならず7波の対応には間に合わないこととなった。つまり、個々の生活者、個々の事業者が自己判断をして行動するしかないということだ。

今回の流行は家庭内感染が中心であり、飲食店などでの感染はわずか数%ということから人流抑制策は打てず、ある意味「無策」な状況にある。夏休み前の旅行需要予測ではコロナ禍前には戻らないもの航空予約などは80パーセント近くまで戻しているとの報道もあった。しかし、感染者の拡大に対し生活者の反応どうかと言えば、予約をキャンセルするのではなく、自己防衛策という基本に立ち返って夏休みを過ごすこととなる。
コロナ禍も3年目を迎え旅行先や移動手段、移動先での旅行先での楽しみ方など十分検討しての夏休となる。まず、旅行の準備段階としてのワクチン接種、あるいは簡易検査から始まり、・・・・・・いや既にパンデミック、爆発的感染が始まっているため緊急に体制を整えるべきは発熱外来であり、既存の病院で対応できなければ「臨時」の発熱外来となる。おそらく地方自治体ではその用意をしているかとお思う。つまり、発熱などの症状が出た場合どうすれば良いのかであり、診察の予約電話が通じない状態になっており、検査キットを無料配布するとの方針であるが、どれだけスピーディに行えるかが疑問である。理解ある病院は既に駐車場などの簡易診療所を作り対応しているが収容できていないのが現状である。以前東京都は軽症者向けの臨時施設を作ったが、そうしたことが必要となっているということだ。東京では連日1日3万人以上の感染者が出ているということを直視すべきである。空港などで無料の簡易検査行なってどうするというのか。陽性であったら旅行をやめるというのか、そんな意味のない検査こそ論外である。不安を解消する第一歩はまずは検査であり、できうるならば医師の診断である。読売新聞によれば行政のPCRは1週間待ち、民間検査場は連日長蛇の列とある。検査の意味はなにかと言えば「自己防衛」の一つであるということだ。

「ウイズコロナ」に向かうにはもう一つ不安解決策があるとすれば、それは「これから」どうすべきかという指針である。ワクチン2回接種場合によっては3回接種でも感染しており、2年半前のワクチン期待は既に半減している。ワクチン接種の回数と再感染の道観関係の正確なデータはない。ただ、重症化しにくいということは臨床現場から得られているだけである。季節性インフルエンザのように年一回ワクチン接種を行う時代を迎えるということであろう。
最新の情報ではないが、夏祭りなどのイベントが中止、もしくは規模縮小して行うところは増えてきている。受け入れ先のホテルや旅館、あるいはレジャー施設は十分な感染対策を行っていることと思うが、顧客のがわもこの2年半の学習経験を積んだ生活者であるということを前提としなければならない。
この2年半で急速に増えた過ごし方・楽しみ方の一つにグランピングがある。本格的なキャンプブームは続いているが、そこまでしなくても自然の中でキャンプを楽しみたいという要望に応えたものだが、夏であれば川遊びや昆虫採集、中には温泉付きのグランピングもある。コロナ禍が始まった当初の休日の過ごし方は、ジョギングやサイクリング、あるいは河川敷でのグルフ練習など「オープンエア」な空間での楽しみ方で、その先にグランピングがあったということだ。

昨年の夏はどうかと言えば、東京オリンピックを終え、それまでの感染拡大はお盆休みに入る時期から急速に減少へと向かった。昨年のウイルスはデルタ株で今年はオミクロン株、ワクチン接種の違いがあるが昨年の夏は生活者特に若い世代の自己防衛判断による自主的な感染回避行動、密なところを避けたり、友人との飲酒などを控えたり、・・・・・こうした一種本能的な行動抑制によるものだと私は理解している。ただ、今年の感染の中心は子どもたちである。子供に抑制行動を取らせることは極めて難しい。
移動も新幹線や航空、あるいはマイカーと言った一種「管理」された空間、遊びも「オープンエア」なところでと言ったものとなる。「ウイズコロナ」とな窮屈な社会であるということだ。だがこの7波を乗り越える中で、新たなコロナとの付き合い方も生まれてくる。(続く)
  


Posted by ヒット商品応援団 at 13:15Comments(0)新市場創造